小児矯正の開始時期はいつ?
開始時期が早ければ早いほど良いのは間違い
“早期発見早期治療”という言葉があります。早くに治療を開始した方が重篤化を防げるのではないか?と考えてしまいがちですが、小児矯正においてそのようなことはありません。早くに始めることが良いのではなく、“適切なタイミング”で始めることが大事です。言い換えれば、適切なタイミングで矯正治療を始めることができるように、早めに矯正専門のドクターに診てもらい、早めに時期を見極めておくことが最良です。
適切な開始のタイミングって?
適切なタイミングよりも早くに矯正治療をはじめてしまうと、不必要な矯正治療を行うことになり、治療期間が長くなります。
子どもにとって医療機関に通院することは楽しいことではありません。中にはストレスを感じるお子さんもいるかもしれません。また、習いごとやお友達と遊ぶ時間など放課後の時間は貴重です。治療開始を早めることで、治療の成果を上げることのない治療を行うことはお子さんにとって有意義な成長過程とはいえません。
- 治療期間2年で良い歯並びを得る
- 治療期間1年で良い歯並びを得る
2番目の方が有意義です。もちろん、治療期間が短ければ、その分治療費も抑えることができます。
開始時期(タイミング)は不正咬合の種類によって変わる
大まかな目安ですが
- 反対咬合(受け口)の子ども: 3~8歳 早めのタイミングが良い
- 上顎前突(でっぱ)の子ども: 5~9歳 少し早めのタイミングが良い
- 叢生(でこぼこの歯並び)の子ども: 7~11歳
といった順番になります。もちろん、個人差があるので一概に言えませんが。特に、反対咬合のお子さんの場合は早めの受診が良い可能性が高いです。
開始時期を確認するには矯正専門の歯科医師に確認する
“タイミング”を見極めるには、専門医の判断が最も大切です。治療をするしないの判断に関わらず、まずは診てもらうことが大事です。各医療機関において矯正相談を実施しているので、
- お子さんの歯並びが気になったら。
- 歯科検診で指摘されたら。
矯正を専門とする歯科医師に相談するのが、タイミングを逃さないためにとても大切です。